福島県広野町「ハイスクールアカデミー結団式」 高校生が高レベル放射性廃棄物について考える

 

高レベル放射性廃棄物について学ぼうと決意を新たにする参加生徒ら

 

2025/08/07 16:11

 

 福島県浜通りなどの高校生が国内各所やスイスを巡り、原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分について考える「ふくしまハイスクールアカデミー2025」が5日、始まった。主催するNPO法人ハッピーロードネット(福島県広野町)の事務所で結団式を行い、参加生徒が社会問題に向き合う決意を新たにした。

 浜通り、東京都をはじめ、原発関連施設の文献調査などを実施している北海道、茨城県、佐賀県の生徒の計15人が参加している。6日に東京電力福島第1原発、7日に青森県六ケ所村の日本原燃施設などを見学する。10日から16日までにスイスの最終処分予定地や原発などを視察し、日本の現状などを発表して現地の若者らと交流する予定。

 結団式には生徒やスタッフが参加した。西本由美子理事長が「電気を使う上で核のごみをどうするのかという問題は避けては通れない。学びを深め、成果を発表しよう」と話し、アドバイザーで福島医大放射線健康管理学講座の坪倉正治主任教授があいさつした。

 研修に参加する相馬高1年の中津川喜賛さん(16)は「全国各地から来たメンバーと多く関わり、原子力の知識を深めたい。スイスの先行事例から国内に生かせる学びを得たい」と意気込んだ。

 

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