被団協の木村代表理事、被爆体験を語る 福島県いわき市文化センターで「平和のつどい」

被爆体験を語る木村さん
2025/08/26 15:06
いわき平和のつどいは24日、福島県いわき市文化センターで開かれ、昨年10月にノーベル平和賞を受けた日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表理事を務める木村緋紗子さん(仙台市)が講演し、広島での被爆体験やノーベル賞授賞式に出席した所感を語った。
木村さんは8歳の時に広島市で被爆し、内科医だった父を亡くした。「広島・長崎で夢や希望を持って生活していた市民がどんな思いを残して死んでいったのか。その死者の思いを考えなければならない」と熱弁した。
ノルウェー・オスロで行われたノーベル平和賞授賞式では、ノーベル平和委員会のヨルゲン・バドネ・フリードネス委員長の受賞理由スピーチに心に打たれた。一方で核兵器廃絶運動に取り組み、世を去った先人を思いやり、「もう少し早く賞を頂きたかった。一緒にオスロに連れていきたかった」と悔やんだ。授賞式後の祝賀晩さん会で食前酒に人気酒造(二本松市)の梅酒が提供され、帰国後に10本購入したエピソードも明かした。
平和のつどいは実行委員会の主催。約280人が聴講した。