復興の歩みに理解を深める N高グループ生徒等が被災地見学 福島県浪江町と双葉町

 

東日本大震災・原子力災害伝承館を見学する生徒

 

2025/10/14 15:19

 

 通信制高校の角川ドワンゴ学園N高とS高、N中等部の生徒は9日から11日まで福島県浪江町などを訪れ、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興の歩みに理解を深めた。

 宿泊型体験学習プログラムとして展開し、内容は生徒会の東北地区代表役員を務めるS高3年の上石勇輝さん(18)=郡山市出身=ら3人が考えた。生徒約20人が参加した。

 9日は浪江町の福島いこいの村なみえで参加者同士の交流会を催した。10日は双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館を見学。震災の津波で流された郵便ポストなどを見て回った。浪江町の震災遺構「請戸小」では、津波被害の爪痕が残る校舎などを見て迅速な避難の大切さを学んだ。

 11日は道の駅なみえの地場産品販売施設「なみえの技・なりわい館」で、大堀相馬焼の作陶を体験した。

 上石さんは「知識を持つだけでなく、現場に実際に足を運んで復興の現状を勉強するのが重要だと感じた」とプログラムを考案した狙いを語った。

 

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