福島県楢葉町に新拠点 長州産業、太陽光パネル工場を来春開設、秋に稼働

 

工場進出に向けて意見を交わす松本町長(右から2人目)と岡本社長(左)

 

2025/11/24 15:27

 

 福島県楢葉町下繁岡の楢葉北産業団地内の空き工場を活用し、生産拠点を設ける長州産業(山口県)の岡本晋社長は、町役場を訪れた。松本幸英町長に来春の工場開設、来秋の稼働開始など工場の方針について説明し、意見を交わした。

 同社は太陽光パネル製造・販売などを手がけ、住宅用太陽光パネルで国内トップシェアを誇る。町内の旧アンフィニ福島工場を取得し、東日本工場を構える。発電量に換算して約200メガワット分のパネルを生産する。将来的には800メガワットへの増産も視野に入れる。従業員数は50人で始まり、150人までの拡大を見込む。

 需要の拡大を受けて、東日本に工場を新設し、生産能力を強化する。需要が高まる北米での展開を見据えており、福島県楢葉町で生産したパネルを仙台港から輸出する計画もある。現在は工場内の設備を解体し、生産体制を整えている。

 町役場での意見交換では人材の確保や従業員の住宅などについて話し合った。岡本社長は「復興が続く福島で経済活性化や雇用創出に貢献したい」と意気込んだ。松本町長は進出を歓迎し、「町内では再エネパークの整備を進めている。共にカーボンニュートラルの取り組みを進めていきたい」と期待した。

 

関連記事

ページ上部へ戻る