いわきの生活記録史、第6弾を発刊 福島県いわき市の地域歴史研究者・小宅幸一さん 頭文字「し~そ」29項目

 

記録史を紹介する小宅さん

 

2025/12/18 15:45

 

 福島県いわき市錦町の地域歴史研究者・小宅幸一さん(73)は、いわきの近現代の生活記録史「いわき発・歳月からの伝言⑥(し~そ)」を発刊した。五十音の「あ~わ」まで、市に関わりが深い事柄について頭文字ごとに分けて出版しており、6冊目。

 今回掲載したのは「市街地再開発」「自動車貨物運送」「城、城跡」「集合住宅」「正月」「生涯学習」「蒸気機関車」「神社」「水族館」「石炭」「選挙」「送葬」など29項目を248ページにまとめた。項目ごとに、歴史や市民生活に与えた影響などを当時の写真や地図などをふんだんに使い、分かりやすく解説している。

 2020(令和2)年から年1冊ペースで発刊しており、第10弾での完結を目指しているという。小宅さんは市職員として、広報広聴課長、いわき総合図書館長などを歴任。現在はNPO法人常磐炭田史研究会副会長、いわき地域学会幹事などを務めている。「過去は未来につながっていく。次世代の礎になるような記録を残していきたい」と話している。

 発行所は歴史春秋社で3300円(税込み)。市内の書店などで販売している。問い合わせは小宅さんへ。

 

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