古里で9年ぶり営業再開 富岡町小浜の「旬香酒房かどや」
【福島民報ニュース】
富岡町小浜の「旬香酒房かどや」三代目の菊地義一さん(62)は15日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から9年4カ月ぶりに町内で営業を再開する。
避難先のいわき市で5年半営業した店を閉じ、古里に戻ることを決めた。
「祖父の代から世話になった町のため力を尽くしたい」と決意している。
「かどや」は義一さんの祖父秋次郎さんが昭和初期に富岡町内の中央通り沿いの交差点の角に開店したうどん店が始まり。父義朋さんの代に6号国道沿いに移転し、気軽に入れる食堂として町民に親しまれた。
東京都内の日本料理店で十年余り修業した義一さんが引き継ぐと、寿司をメインに提供する居酒屋として人気を集めた。2009(平成21)年1月に店を拡張したが、わずか2年後に原発事故が起きた。約80年続いた店を離れて避難することを余儀なくされ、東京都やいわき市などを転々とした。
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