福島高専がロボコン全国大会出場へ
いわき市の福島高専は11月29日にオンラインで開催される全国高専ロボットコンテストに出場する。
10月18日にオンラインで開かれた東北地区大会で同校Cチームが最優秀賞に輝き、全国への切符を手にした。
全国出場は8年連続17回目。
新型コロナウイルスの影響で東北、全国ともにオンライン開催となった。アイデア対決で課題は「だれかをハッピーにするロボットを作ってキラリ輝くパフォーマンスを自慢しちゃおうコンテスト」。
ロボットの完成度に加え、テーマ設定や発想も評価基準に加えられた。
福島高専「Cチーム」のロボットは音楽をテーマに据えた「鈴音(すずね)」。自動ロボット4台による無接触ハンドベル演奏と、自動疑似玉乗りロボットによる音感発光ダイオード(LED)提示(赤外線ワイヤレス給電)が特徴で、中でも磁石の力を利用した「触れていないのに鳴るベル」と、紫外線に反応して蛍光テープを感知する機能がアピールポイントだったという。
東北地区大会では予選2分、決勝3分の制限時間内に、「ふるさと」「きらきら星」の演奏に合わせ、音に反応して光るLEDツリーが輝くなど、視覚と聴覚に訴える仕掛けを披露した。
チームリーダーの鈴木碧さん(19)=電気電子システム工学科四年=は「間に合わなかったロボットの調整をしっかりして臨みたい」、メンバーの鈴木菜緒さん(18)=化学・バイオ工学科三年=は「皆さんにハッピーを届けられるよう技術を向上させる」と意気込む。指導に当たった天野仁司化学・バイオ工学科教授は「悔いなく終わってほしい」と激励した。
東北地区大会ではこのほか、福島高専「Bチーム」がアイデア賞と特別賞(ローム)、福島高専「Aチーム」も特別賞(セメダイン)を受けた。