漁業復興の旗手に 高級魚ホシガレイの稚魚4万匹を放流 福島県が請戸漁港で

 

ホシガレイの稚魚を放流する県水産資源研究所の職員

 

2023/05/16 21:00

 

 福島県は16日、浪江町の請戸漁港に高級魚「ホシガレイ」の稚魚約4万匹を放流した。請戸漁港に稚魚を放つのは東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生以降、2回目。

 放流を再開した2014(平成26)年以降は相馬市やいわき市で放っていたが、他の地域での生育状況を確認するため、昨年から請戸漁港で実施している。稚魚は県水産資源研究所(相馬市)が生産。研究所の職員がホースを使い、水槽から海に放流した。

 稚魚は現在、全長約6~8センチ。約3年で水揚げ可能な全長約30センチに成長する。研究所の神山享一副所長は「ホシガレイの安定生産を進め、本県の漁業復興に少しでもつなげていきたい」と述べた。

 研究所は6月下旬以降、相馬市の松川浦漁港にもホシガレイの稚魚約1万匹を放流する予定。

 

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