新地町の福島ガス発電で竣工セレモニー
石油資源開発など5社が出資する福島ガス発電(本社・東京都)が新地町の相馬港4号ふ頭に整備した福島県初の液化天然ガス(LNG)火力発電所の竣工(しゅんこう)セレモニーは10月25日、現地で行われた。
同発電所は2017年10月に着工。
2020年5月に1号機、同8月に2号機が営業運転を開始し、すでに全面稼働に移っている。セレモニーは、関連自治体や行政関係者らに施設を紹介する目的で、約50人が出席した。
神事で石井美孝福島ガス発電社長、阿部芳重同発電所長、出資企業の代表が玉串をささげた。セレモニーでは石井社長、阿部所長、内堀雅雄知事、立谷秀清相馬市長、大堀武新地町長らがテープカット。
鏡開きも行い発電所の本格営業運転開始を祝った。石井社長は「安全最優先の運転と高い技術力による電力供給、地元密着で信頼できる発電所を目指す」とあいさつした。
同発電所は天然ガス発電と、その排熱を活用する蒸気発電を合わせた「ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)」方式を採用している。
出力は1、2号機各59万キロワットの合わせて118万キロワットで、一般家庭の200万世帯分に相当する。