夫婦獅子むつまじく舞う 新型コロナ退散一年の平安祈る 船引の大鏑矢神社
田村市船引町の大鏑矢(おおかぶらや)神社に伝わる夫婦(めおと)獅子舞の奉納は三日、同神社で行われた。雌雄の獅子がむつまじく舞い、一年の平安を祈った。
例年は船引町内各地を巡るが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年は神社での奉納のみとした。太鼓とかねの音に合わせて二匹の獅子が寄り添うように踊った。夫婦獅子舞保存会長の橋本善孝さん(63)は「疫病が一日も早く退散し、良い年になってほしい」と話していた。
八〇七(大同二)年、天から二つの獅子頭が舞い降り、大鏑矢神社に安置されたのが起源とされる。市の民俗文化財に指定されている。