オンラインで復興ツアー 東京の学生ら 南相馬の現状学ぶ
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から十年を前に、東京都の学生らが南相馬市の復興状況や、未曽有の災害で得た教訓に理解を深めるスタディーツアーが十七日、オンライン上で行われた。
杉並ユネスコ協会(東京都杉並区)の主催で、約二十人が参加した。震災と原発事故について考えてもらおうと、福島県で遊学経験のある福田正智さん(筑波大付属駒場高一年)が企画した。新型コロナウイルス対策でオンライン開催した。
ツアーでは、市立総合病院の及川友好院長が、被災地の医療の実態などを話した。市内の高校生を交えた討議も繰り広げられた。
福田さんは「(福島県は)特殊性と普遍性を備えた面白い場所だ」と語り、「自分なりに福島の今を感じてほしい」と呼び掛けた。