浜通りの未来を考える 「ふくしまボイス」福島県双葉町で開催 復興や複合災害伝承、住民ら意見交換

 

地域の復興や、複合災害の伝承の在り方に意見を交わす登壇者

 

2023/09/24 09:51

 

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興の現状を共有する「ふくしまボイス」は23日、福島県双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で開かれた。浜通りの住民らが地域の復興や、複合災害の伝承の在り方に意見を交わした。

 100年後を見据えた長期的視点で被災地の未来を考えてもらおうと、日本災害復興学会が初めて企画した。宮城県で2013(平成25)年から催されている「みやぎボイス」を参考にした。浜通りの住民や移住者、商工関係者ら約20人が登壇し、「福島、日本、世界にとっての12年」「複合災害の伝承と地域の未来」の2テーマに分かれて意見交換した。

 「複合災害の伝承と地域の未来」では、福島に興味を持ってもらうための施策やまちづくりなどを話し合った。浪江町の体験型グローバル教育機関「Beyond Lab」の代表を務める野地雄太さんは地域活性化に向け、「住民主体のまちづくり」を提案。「誰かに何かをやってもらうだけでなく、プレーヤーの一人として地域に関わるのが大切だと思う」と訴えた。

 

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