用地提供苦渋の決断 除染の徹底、切実な願い 飯舘村長泥行政区

 

【福島民報ニュース】

東京電力福島第一原発事故で全域が帰還困難区域となった飯舘村長泥行政区。特定復興再生拠点区域(復興拠点)外に村営復興公園を整備し、拠点内外の避難指示を一括解除する村の方針案は「特殊事例」とされる。

自宅近くのモニタリングポストを複雑な表情で見る定男さん

 4月、行政区にある白鳥神社で年に一度の例祭が催された。長泥字曲田から福島市渡利に避難している無職杉下定男さん(70)、徳子さん(67)夫妻ら住民20数人が集まり、地区の安寧を願った。滞りなく終了した後、住民一同は祭礼場に足を運んだ菅野典雄村長から声を掛けられた。

 菅野村長は村民に見せるいつもの柔和な表情のまま、驚くような話を切り出した。「復興公園の用地を選定したい」

 杉下さん夫妻が初めて耳にする話だった。

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