コロナに父母奪われ みとることもできず 東京の男性

 

【福島民報ニュース】

新型コロナウイルスによって国内で亡くなった人は1000人を数える。多くの場合、最期をみとることもできないまま最愛の人を奪われた。都内の50代男性は父母を相次いで亡くし、自身と妻も感染した。全国で再び感染が広がる中、「誰もが突然、遺族や感染者になり得る」と警鐘を鳴らしている。
(東京支社編集主任・斎藤直幸)

新型コロナで父母を失った陽一さん。家族写真を手に「あれから時が止まったようなんだ」と語った

 広告代理店社長の石山陽一さん(55)は4月9日に父の良雄さん(83)、同22日に母の信子さん(82)を新型コロナで失った。

 「まさに地獄絵だった。あれから3カ月。時が止まったようなんだ」

 良雄さんが体調を崩したのは4月1日。高級クラブが軒を連ねる東京・銀座で飲んだ数日後だった。高熱が続き、陽一さん夫妻と同居していた自宅のトイレで立ち上がれなくなった。3日、4日と救急車を呼んだが感染の可能性が高いとして、搬送先の病院が2日続けて見つからなかった。

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