災害対応ロボ 「ミソラ」初の一般公開 WRS出場へ開発

 

南相馬ロボット産業協議会は8日、南相馬市原町区の福島ロボットテストフィールドで、来年度に開催されるワールドロボットサミット(WRS)に向けて開発した災害対応ロボット「MISORA(ミソラ)」を初めて一般公開した。

ロボテスで8日に開かれた会津大復興支援センターのロボット技術研修会の席上で公開した。ミソラは同協議会ロボット開発研究会が市内の中小企業11社の技術を結集して作った。本体両側のベルト状の車輪(クローラー)で動き、遠隔操作によりがれきの上など人が立ち入れない場所に入れる。

研修会で、ミソラを地元の小高産業技術高と県立テクノアカデミー浜の生徒と学生が操縦した。WRSで実際に行われる競技形式で、ともに出場を目指している会津大の災害対応ロボットと対戦した。協議会の五十嵐伸一会長は「本番に向けてさらに改良を重ねていく。産業界で培った技術を投入し、南相馬のモノづくりの素晴らしさをアピールしたい」と意欲を見せていた。

WRSは8月にロボテスで開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期になった。

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