一般県民から初聴取 東電福島第一原発からの処理水放出 政府

 

【福島民報ニュース】

東京電力福島第一原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含んだ処理水の処分方法の決定に向け、政府は17日、福島市のザ・セレクトン福島で意見聴取会を開き、業界団体に属さない一般県民から初めて意見を聞いた。川俣、広野、楢葉、大熊の4町の住民のうち、二人が海洋放出に否定的な考えを示し、残る2人はトリチウムに関する丁寧な説明や風評対策を求めた。

 4人は県が設置する「県原子力発電所の廃炉に関する安全確保県民会議」のメンバー。大熊町の井戸川洋一さんは「トリチウムを取り除かない限り、海洋放出は非常に難しい」とした。川俣町の菅野良弘さんは「海洋放出に賛成する県民はほとんどいない。不安や不信を払拭(ふっしょく)する努力をしてほしい」と求めた。
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