感染急増で「ステージ3」に 福島県、12日にも段階引き上げ

 福島県内で新型コロナウイルス感染が拡大している現状を受け、県は感染状況の段階を、「ステージ2」(感染漸増)から、「ステージ3」(感染急増)に引き上げる方針を固めた。十二日にも正式に発表するとみられる。

 政府の対策分科会はステージ3で講ずべき施策として、感染拡大地域との往来自粛、飲食店への営業時間の短縮や休業の要請など、「メリハリの利いた接触機会の低減」を提案している。県は具体的な感染対策について、県内の経済的な影響などを見極めて検討する見通し。

 十日現在の入院者数は予定者を含め二百八十五人で、県内の確保病床四百六十九床に対する使用率は60・8%。分科会が示す感染状況のうち、ステージ3の指標「確保病床の25%以上」を超え、最も深刻なステージ4(爆発的感染拡大)の「確保病床の50%以上」を大きく上回っている。

 直近一週間(四日~十日)の新規感染者数は二百四十五人で前週一週間(十二月二十八日~一月三日)の百十二人から倍増して最多を更新し、「直近一週間が前週一週間より多い」に達した。人口十万人当たりの療養者数は一八・三一人で「十五人以上」を超え、三項目でステージ3の指標に達している。

 県内では今月十日までに二百九十七人の新規感染者が確認されており、月別最多の十二月の四百五十五人を上回るペースで感染が拡大している。県は総合的に感染状況の段階移行を判断したとみられる。

 ■県内2人死亡、28人感染

 県は新型コロナウイルスに感染し県内の医療機関に入院していた八十代の女性二人の死亡と二十八人の感染が確認されたと十一日、発表した。女性二人の死亡と二十八人の陽性は十日に確認された。県内感染者は累計千二百五十三人、死者は累計三十人となった。

 感染者二十八人には、川俣町の済生会川俣病院の職員と入院患者各一人が含まれており、クラスター(感染者集団)は計八人に拡大した。二十八人のうち、六人の感染経路が不明となっている。

 県発表の二十八人の内訳は次の通り。

 ◆11日発表(10日判明分)▼伊達市・1人=60代無職女性▼猪苗代町・1人=60代無職女性▼南相馬市・5人=10代女子学生、70代無職男性、50代会社員女性、20代会社員男性、40代男性▼福島市・4人=30代無職女性、10代女子学生、10代男子学生、60代病院職員女性▼いわき市・7人=50代会社員男性、50代会社員女性、50代会社員男性、40代会社員女性、40代会社員男性、20代会社員男性、50代会社員女性▼東京都・1人=50代会社員男性▼郡山市・1人=10代男子学生▼川俣町・2人=70代無職女性、20代女性▼会津若松市・4人=50代会社員女性、40代会社員男性、70代無職女性、20代男性▼須賀川市・1人=30代会社員男性▼二本松市・1人=20代男性

 ■県内18人退院、1人退所

 県内で新型コロナウイルスに感染した入院者18人が10日、県内の医療機関を退院した。宿泊療養施設入所者1人も同日、退所した。県が11日、発表した。

 10日現在の入院者は宿泊療養施設の入所者を含め338人で、このうち重症者は7人となっている。

 ■東邦銀行員1人が感染

 東邦銀行は会津若松市の滝沢支店・門田支店に勤務している行員1人が新型コロナウイルスに感染したと11日、発表した。県が同日発表した感染者のうちの1人。

 東邦銀行によると、行員は9日に発熱し、PCR検査で10日に陽性が判明した。8日まで通常通り出勤していた。

 同支店では8日に別の行員1人の感染が確認されており、感染が確認された2人は同じフロアで業務に当たっていた。東邦銀行は同支店に勤務する全行員を対象にPCR検査を実施する。

 感染が確認された行員は勤務中にマスクを着用していた他、支店内には飛沫(ひまつ)感染防止パネルが設置されていたことから、東邦銀行は利用客への感染の可能性は低いとしている。同支店は12日以降も営業を継続する。

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