1月492人、月別最多 福島県内コロナ感染、半月余りで前月上回る

 

■1人死亡38人陽性 17日福島県発表

 福島県は新型コロナウイルスに感染し県内の医療機関に入院していた七十代女性の死亡と、三十八人の新型コロナ感染が確認されたと十七日、発表した。女性の死亡は十五日、三十八人の陽性は十六日に確認された。一月の感染者は四百九十二人となり、月別で最多だった昨年十二月の四百五十五人を、半月余りで三十七人上回った。県内の死者は累計三十三人、感染者は累計千四百四十八人となった。県新型コロナ感染症対策本部は「年末年始の移動や帰省者との交流などで、感染者が急増している」として、改めて不要不急の外出自粛などを呼び掛けた。

 月別の感染者数は【グラフ】の通り。昨年八月以降ほぼ増加傾向にある。同十二月に拡大し、今年一月に入り、一日当たり最多となる四十六人の感染確認や五例のクラスター(感染者集団)発生など急増している。

 新たに感染が判明した三十八人には、郡山女子大付高バレーボール部の部員二人が含まれており、部内でのクラスターは計二十七人となった。三十八人のうち、三人の感染経路が分かっていない。

 十六日現在の予定を含めた県内の入院者数と宿泊療養施設入所者数を合わせた療養者数は三百六十七人で、人口十万人当たりの療養者数は一九・八八人となり過去最多を更新した。

 県発表の三十八人の内訳は次の通り。

 ◆17日発表(16日判明分)▼白河市・5人=10代無職女性、80代無職女性、50代会社員男性2人、90代無職女性▼福島市・7人=10代学生女性3人、10代学生男性2人、40代男性、20代女性▼いわき市・7人=60代会社員女性、90代無職女性、10歳未満女性、50代無職女性、70代無職女性、60代無職女性、20代会社員男性▼須賀川市・3人=50代農業男性、40代女性、20代会社員女性▼小野町・1人=40代会社員女性▼古殿町・1人=20代学生女性▼田村市・1人=30代男性▼郡山市・3人=60代無職女性、60代会社員女性、50代会社員男性▼会津若松市・3人=80代無職女性、20代無職女性、20代会社員男性▼南会津町・5人=90代無職男性、50代会社員女性2人、90代無職女性、60代会社員男性▼茨城県・1人=20代会社員男性▼下郷町・1人=80代無職男性

■福島県内26人退院 11人退所

 県内で新型コロナウイルスに感染した入院者二十六人が十六日、県内の医療機関を退院した。宿泊療養施設の入所者十一人も退所した。県が十七日、発表した。

 十六日現在の入院者は宿泊療養施設への入所者を含めて三百六十七人で、このうち重症者は六人。

■東邦銀行員1人が感染

 東邦銀行は、郡山営業部内の郡山ローンセンターに勤務している行員一人が新型コロナウイルスに感染したと十七日、発表した。

 同行によると、保健所から濃厚接触者と判定され、PCR検査で十六日に陽性が判明した。十三日まで通常通り出勤していた。

 感染が確認された行員は勤務中にマスクを着用していた他、飛沫(ひまつ)防止パネル越しの接客をしていたため、東邦銀行は利用客への感染可能性は低いとしている。行員の濃厚接触者もいない。

 同行は十六日夜に職場の消毒を実施した。十七日以降も営業を継続している。

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