厳冬が生む伝統食 葛尾特産凍み餅

 

 きょう二十日は二十四節気の「大寒」。一年で寒さが最も厳しいころとされる。葛尾村で特産の「凍(し)み餅」作りが最盛期を迎えている。 

 同村野川の「ふるさとのおふくろフーズ」では従業員が、もち米とうるち粉にヤマゴボウの葉とヨモギを混ぜて餅をつき上げ、一・五センチほどの厚さに切り、水に浸して凍らせる。その後、この時期の冷たい外気を入れながら屋内で三、四十日自然乾燥させる。今年は七千五百連(一連十二枚)の製造を見込んでいる。 

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から三月で丸十年。休止を経て二〇一七年から村内での製造を再開し、徐々に生産量を増やしており、代表の松本富子(ひさこ)さん(84)は「消費者の声に応え、伝統食を作り続けていきたい」と話している。 

 三月中旬から県観光物産館や県内のJA直売所などで販売される。

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