整備の安全を祈願 浪江の複合型公共施設 来年春の供用開始目指す
浪江町がJR浪江駅西側に一体的に整備する三つの公共施設の安全祈願祭は二十七日、町内権現堂の現地で催された。子どもから高齢者までの交流促進や健康増進を通じ、地域活性化を図る。二〇二二(令和四)年春の供用開始を目指す。
町や工事関係者約四十人が参加した。吉田数博町長がくわ入れし「幅広い世代の町民が集い、笑顔の絶えない光景が見られると期待している」と語った。施工者を代表し泉田組の泉田征慶社長があいさつした。
複合施設は「まちづくり支援」、「介護関連」、「アスレチック」で構成され、敷地面積は約一万三千四百平方メートル。
まちづくり支援施設は鉄筋コンクリート造平屋で延べ床面積千五百二十四平方メートル。公民館や図書スペースなどの機能を備える。介護施設は木造二階建てで延べ床面積は千九百三十六平方メートル。通所介護事業と高齢者・障害者福祉サービスを担う。アスレチック施設は木造平屋で延べ床面積は九百七十九平方メートル。子どもの運動機会を確保する屋内型遊び場で、複合遊具やボルダリング設備を配置する。
三施設の総建築費は約二十五億円で、国の福島再生加速化交付金などを活用する。