新型コロナ1人死亡25人感染 27日福島県発表 田島ホームのクラスター県内最大61人に
県は新型コロナウイルスに感染し県内の医療機関に入院していた九十歳以上女性の死亡と、二十五人の新型コロナ感染が確認されたと二十七日、発表した。二十五人の中にはクラスター(感染者集団)が発生した南会津町の特別養護老人ホーム「田島ホーム」の職員七人と利用者四人が含まれている。同施設の感染者は計六十一人となり、県内最大のクラスターに拡大した。
女性の死亡は二十五日、二十五人の陽性は二十六日に判明した。県内の死者は累計四十人、感染者は累計千六百七十八人。
県によると、田島ホームの感染者六十一人の内訳は嘱託医一人、職員十七人、利用者四十三人。このうち、二十六日判明分の十一人を含む四十九人は最初の検査で陰性だったが、二回目以降の検査で陽性が確認された。県内最大のクラスターはこれまで、福島市の福島西部病院の五十五人だった。
二十六日の県内のPCR検査数は過去最多の千四百五件。県は福島市が実施している高齢者、障がい者入所施設の全職員を対象とした検査などが要因とみている。陽性が確認された二十五人のうち、感染経路不明は四人だった。県が確保している四百六十九床の病床使用率は56・1%。
県発表の二十五人の内訳は次の通り。
◆27日発表(26日判明分)▼南会津町・13人=90歳以上無職女性3人、60代会社員女性、50代会社員女性2人、20代会社員男性2人、90歳以上無職男性、70代無職男性、40代会社員男性、60代会社員男性、20代公務員男性▼下郷町・1人=50代会社員女性▼会津若松市・3人=50代会社員女性、40代公務員男性、40代会社員女性▼いわき市・3人=50代会社員男性、10代会社員女性、20代学生男性▼広野町・1人=40代会社員女性▼二本松市・1人=20代会社員男性▼郡山市・3人=30代会社員女性、40代会社員男性、50代女性