英変異株、福島県内居住で初 30代男性滞在歴なし 新型コロナ

 

 厚生労働省と県は九日、英国に滞在歴がない本県の三十代男性が、英国で広がっている新型コロナウイルスの変異株に感染したのを確認したと発表した。県内居住者の変異株の感染確認は初めて。

 厚労省と県によると、男性は一月下旬に発症し、入院した。九日、本県と栃木、群馬、茨城、埼玉、神奈川、長野、静岡に住む二十~五十代の男性計十一人が英国の変異株に感染したと確認された。いずれも仕事関係で同じ施設を利用していたという。不特定多数との接触はないとしている。

 県は個人情報保護のため、男性が県内で陽性が判明した感染者かどうかや、居住する市町村について明らかにしていない。

 国は変異株について、変異の前より重症化しやすかったり、死亡率が上がったりしたとの報告はないとしている。

■福島県内1人死亡、7人感染(9日発表)

 県は新型コロナウイルスに感染し県内の医療機関に入院していた九十歳以上の女性の死亡と、七人の新型コロナ感染が確認されたと九日、発表した。女性は七日に死亡し、七人の陽性は八日に判明した。県内の死者は累計五十九人、感染者は累計千七百八十八人となった。

 八日現在の入院者は予定を含め百三十一人で、県が確保している病床四百六十九床に対する使用率は27・9%となった。

 新たに感染が判明した七人のうち、感染経路不明は一人だった。県発表の七人の内訳は次の通り。

 ◆9日発表(8日判明分)▼田村市・2人=60代会社員男性、10歳未満女性▼金山町・1人=70代無職女性▼昭和村・3人=60代自営業女性、60代無職男性、60代自営業男性▼南相馬市・1人=50代会社員男性

関連記事

ページ上部へ戻る