震災当時の状況学ぶ 富岡で高校生ら交流会
NPO法人富岡町3・11を語る会の世代間交流会は二十日、町文化交流センター「学びの森」で開かれた。高校生が東日本大震災発生時の状況や復興の現状に理解を深めた。
同法人が震災や東京電力福島第一原発事故について、地域や世代を超えて伝えようと毎年開いている。会津若松市の会津高と広野町のふたば未来学園高の生徒合わせて約三十人が参加した。
生徒はグループに分かれ、同法人の語り部から震災や原発事故発生時の体験を聞いた。当時の状況について生徒が語り部に質問したり、生徒同士で意見を交わしたりした。
浪江町出身で、原発事故でいわき市に避難した、ふたば未来学園高の八島光さん(二年)は「周囲の支えがあったからこそ、混乱の中でも安心して生活できていたことに気付かされた。大人になったら福島に恩返ししたい」と力を込めた。
同法人の青木淑子代表は「会津高の生徒が参加し、地域を超えて震災について理解を深めてもらったことに大きな意味があった。交流会の開催を継続していきたい」と語った。