古里の姿電波に乗せ 富岡の「おだがいさまFM」 須賀川から生放送

 

 二〇一八(平成三十)年三月に閉局した富岡町の臨時災害FM「おだがいさまFM」の番組が十三日、須賀川市の地域コミュニティーFM「ウルトラFM」から生放送された。特別番組「おだがいさま ラジオランド アゲイン」で出演者は、十年が過ぎた東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から復興に向けて歩み続ける古里の姿を発信した。 

 スタジオには当時の番組に出演した吉田恵子さん、仲山弘子さん、永瀬真理子さん、久保田彩乃さん、富岡町社会福祉協議会の杉本英二さんが集まった。川内村生まれ、富岡町育ちのミュージシャン渡辺俊美さんも電話で出演した。 

 二時間の放送を終え、吉田さんは「手紙やメールが届き、FMが多くの人に愛されていたと分かった。許されるなら来年も放送したい」と笑顔を見せた。 

 おだがいさまFMは二〇一一年五月、多くの町民が避難した郡山市のビッグパレットふくしまで開局。一時中断の後、同市富田町のサポート拠点から放送していた。ウルトラFMディレクター兼パーソナリティーの佐藤正彦さんが、おだがいさまFMにも携わっていたため、番組復活につながった。 

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