小名浜に桜の便り 旧測候所 “観測史上”最も早く

 

 いわき市の小名浜まちづくり市民会議、いわき観光まちづくりビューローは二十二日、小名浜特別地域気象観測所(旧小名浜測候所)にあるソメイヨシノの標本木が開花したと発表した。気象庁による一九五三(昭和二十八)年以降の観測データを含め、史上最も早いという。

 元小名浜測候所解説官の島田栄二郎さん(77)らが、標本木三本に計二十輪以上が咲いているのを確認した。例年より十三日、昨年より二日早い。島田さんは「一月下旬以降、平年よりも二、三度ほど気温が高かった影響で開花が早くなったのかもしれない。今週から始まる聖火リレーに花を添えられた」と話した。

 小名浜測候所は二〇〇八(平成二十)年十月に廃止され、有人観測を終えた。

 標本木は、十年前の東日本大震災で津波の被害を受けたが、毎年花を咲かせている。

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