「葛尾三匹獅子舞」後世に 郡山女子大短期大学部が報告書発行

 

 郡山市の郡山女子大短期大学部は、葛尾村の無形民俗文化財「葛尾三匹獅子舞」に関する資料や歴史などをまとめた報告書を発行した。四百冊を村関係者や地域住民、県内の公立図書館などに配布している。

 葛尾村と結んだ東日本大震災からの復興に関する包括連携協定の取り組みの一環。報告書には獅子舞の保存会「祭典組」の規則や記録簿、祭礼の舞台となる日山神社に関する資料、振り付けを絵にした動作図、笛と太鼓の採譜などがまとめられている。避難先で伝統の舞を残そうと奮闘する村民の姿も記録した。

 総括を担った一柳智子教授は「百年以上も文化を伝承し続けているすごさを伝えたい」と思いを語り、「後継者不足などが課題で苦しい状況は続くが、地域の歴史が途絶えないよう報告書を通して村民の背中を押す」と力を込めた。

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