福島県内22人感染 8日県発表分 新型コロナ
県は二十二人の新型コロナウイルス感染が確認されたと八日、発表した。いずれも七日に陽性が判明した。県内の感染者は累計二千七百二十一人となった。
新規感染者二十二人には、クラスター(感染者集団)が発生した郡山市の事業所の従業員一人が含まれており、クラスターは計七人となった。感染経路不明は十人だった。七日現在の入院者は予定を含め二百五十四人で県が確保している病床四百六十九床に対する使用率は54・2%(前日比1・9ポイント減)となった。県発表の二十二人の内訳は次の通り。
◆8日発表(7日判明分)▼福島市・1人=20代会社員男性▼いわき市・9人=20代学生男性、50代会社員男性、40代会社員男性2人、60代会社員女性、30代会社員男性2人、50代会社員女性、40代会社員女性▼南相馬市・3人=20代会社員男性、70代自営業男性、50代女性▼二本松市・1人=50代男性▼小野町・1人=60代女性▼郡山市・2人=50代会社員女性2人▼白河市・2人=30代会社員男性、30代会社員女性▼相馬市・2人=20代県警職員男性、50代自営業女性▼茨城県・1人=50代会社員女性
■東日大新たに30人 いわきクラスター、高齢者施設でも発生
いわき市は市内で三十八人の新型コロナウイルス感染を確認したと八日、発表した。うち三十人はクラスター(感染者集団)が発生した東日本国際大の硬式野球部員で、同部のクラスターは計四十二人に拡大した。八日に記者会見した、いわき市の清水敏男市長は「病床が逼迫(ひっぱく)し、このままでは大阪府のように医療非常事態の宣言も視野に入る」と危機感をあらわにした。
同大硬式野球部で八日に陽性が判明したのは十代男性二十人と二十代男性十人。このうち、一人は市内の自宅、二十九人は学生寮に住んでいた。これまでに陽性が判明した四十二人はいずれも無症状か軽症という。
市によると、これで野球部員約百五十人と部関係者のPCR検査は終了した。野球部に所属していない寮生約四十人については九日にPCR検査を実施する。
八日に感染が判明した三十八人は、県が同日までに発表した感染者には含まれていない。
市内では三月下旬から感染拡大が顕著になり、四月二日から八日までの一週間で計八十二人の感染が確認された。人口十万人当たりの新規感染者数は二十四人で、ステージ4(爆発的感染拡大)の目安となる二十五人に迫っている。
市は、市内の高齢者施設で七日までに職員計五人の感染が判明し、県内四十九例目、市内五例目のクラスターが発生したと八日、発表した。