感染対策不備を陳謝 新型コロナクラスター受け東日大
いわき市の東日本国際大硬式野球部で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したことについて、同大は十日、校内で記者会見を開き、感染拡大の原因に大学側の感染対策の不備があったとして陳謝した。体調不良を訴える部員が出た段階での対策などが不十分だったという。
同大によると、硬式野球部は三月に実施した二泊三日の宮城県遠征中、参加した三十人中三人に発熱などの症状が出たが、遠征を中止しなかった。症状が出た三人は遠征中、ホテルなどに待機していたが、最終日には症状が落ち着いたのでチームに帯同し帰校した。その後、三人のうち二人がPCR検査で陽性と分かったという。
このほか、同大は一部の部員が生活する寮で、指導者が効率を重視し密集した状態で食事をさせていたと認めた。ただ、テーブルについたてを立てるなどの予防策には努めていたとした。
会見には、硬式野球部長を務める福迫昌之学長代行と中村隆行副学長、田中みわ子同部副部長らが臨んだ。福迫学長代行は「適切な対応を取っていたと思っていたが、部員らに迷惑を掛けてしまう結果となってしまった。今後は学生の意見も取り入れながら感染対策を改善していきたい」と述べた。