コンテナから高線量収納袋 第一原発内容物不明

 

 東京電力が福島第一原発にあるコンテナのうち約四千基の中身を正確に把握できていない問題を巡り、東電はこの約四千基のうち一基の内部から、表面一センチの放射線量が最大で毎時一六〇ミリシーベルトに上る収納袋が見つかったと発表した。構内の排水路上流にある廃棄物一時保管エリアでは最大毎時一三ミリシーベルトのゲル状の塊や土が見つかり問題となっているが、これをさらに上回る高線量だった。

 このコンテナの中に収納袋は約四百五十袋あった。この中に吸水シートや布、紙、ビニール類などが入っていた。吸水シートや布などは水分を含み湿っていた。東電の担当者は「汚染水を拭き取ったものや、それを収納した袋ではないか」と推測している。

 内部には濁った水が二~三ミリ程たまっていたが、ゲル状の塊は見つからなかった。東電は内容物とゲル状の塊の関連を調べている。コンテナの表面の放射線量は最大で毎時〇・八〇ミリシーベルトだった。

 このコンテナは、ゲル状の塊が見つかった場所の周辺にあった三十八基のうちの一基。腐食による損傷が激しい箇所があり、一日から調査していた。東電は残りの三十七基も順次調べる。

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