「サツマイモ身近に」楢葉町、中学生以下の子どもに苗配布 各家庭で栽培へ

 

 東京電力福島第一原発事故からの農業再生に向けサツマイモの産地化を目指している楢葉町は今年度、町内の中学生以下の子どもに苗を贈る。家庭での栽培を通して、サツマイモをより身近に感じてもらう。

 町は白ハト食品工業(本社・大阪府守口市)などと連携し、耕作放棄地を活用したサツマイモ生産を推進。今年度は約五十ヘクタールで栽培を予定している。子どもたちにサツマイモに親しんでもらおうと苗の配布を決めた。

 対象は町内のあおぞらこども園、楢葉南北小、楢葉中に通う全児童生徒約二百六十人で、一人につき紅はるかの苗を三本贈る。十月下旬には子どもたちが育てたサツマイモの品評会を開く。

 町によるとサツマイモはプランターなどでも栽培できるという。町産業振興課農政係の新田勇太さんは「新型コロナウイルスの感染拡大に伴い自宅で過ごす時間が増える中で、家族で楽しみながら栽培してほしい。栄養豊富なサツマイモを食べて免疫力を高めてもらえれば」と語った。

 サツマイモの苗は町内のビニールハウスで栽培されている。十三、十四の両日、子どもたちに贈られる。

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