いわきの化学工場爆発「粉じんに着火か?」4人重軽傷

 

 十一日午前七時四十分ごろ、いわき市常磐岩ケ岡町沢目の化学品メーカー堺化学工業湯本工場=坂本誠二工場長(52)=で爆発音がしたと、近隣の住民や事業所から一一九番通報があった。市消防本部が黒煙を上げて燃える工場の消火に当たり、四時間後の午前十一時四十五分ごろに鎮圧を確認したが、鎮火には至っていない。十二日朝から消火活動を再開する。

 いわき中央署によると、工場の二十代から六十代の従業員四人が重軽傷を負い、市内の医療機関で手当を受けている。いずれも意識はある。

 堺化学工業によると、湯本工場では、さび止め塗料の原料となる亜鉛の粉末、化粧品材料の酸化亜鉛などを製造している。可燃物の亜鉛粉を大きさごとに風で分別する作業中、送風機から異音がし、爆発したと従業員が説明している。同社は、粉が空気中に浮遊し、何らかの原因で着火する粉じん爆発が起きたとみている。こうした状況を踏まえ、同署は出火原因や過失の有無などを調べている。

 市と同署、同社の情報を総合すると、負傷者は全員が協力会社の男性従業員で、六十三歳が体の広範囲にやけどを負う重傷。六十二歳と四十二歳、二十九歳の三人が軽傷。爆発時、約二十人が勤務していた。有害ガス発生の懸念があったため市は災害対策本部を設置し、一時、付近の住民や事業所の従業員に屋内退避を呼び掛けた。市の検査で周辺の大気や河川から有害物質は検出されなかった。

 現場はJR湯本駅の南側にある工業団地の一角。工業団地の周りには住宅地がある。

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