復興祈念公園内に合祭殿 14日地鎮祭 双葉・浪江
県神社庁は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で立ち入りや再建が困難な神社を合同で祭る「合祭殿(遥拝殿)」を、国と県が整備している復興祈念公園(双葉・浪江町)の敷地内に建設する。津波で被災した双葉町中野字宮脇の八幡神社を再建し、礼拝施設「合祭殿」を設ける。十四日、現地で地鎮祭を行う。七月下旬に完成する予定。
県神社庁によると、津波で全壊・流失したり、帰還困難区域内で立ち入りが困難だったり、避難指示を解除された地域でも氏子の帰還が進んでいない神社がある。関係者による意見交換会や地元からの要望を受け、各神社に残すご神体から分霊して合祭殿に祭り、氏子らが地元の神社の代わりに参拝できるようにする。
八幡神社は海岸から数百メートルにあり、津波で被災した。東日本大震災・原子力災害伝承館の北側に位置する。
震災と原発事故から十年となる三月十一日の竣工(しゅんこう)を目指していたが、新型コロナウイルスの影響により計画が遅れた。