県衛生研究所で十三日から十六日までに新型コロナウイルス感染が判明した二十人の検体について変異株検査を実施した結果、全国的に急拡大している変異株「Ｎ５０１Ｙ」「Ｅ４８４Ｋ」が合わせて十八件確認された。県が十八日発表した。ウイルス量が少ないなどの理由で判定できなかった二件を除いた全てが変異株だった。

　内訳は「Ｎ５０１Ｙ」が六件、「Ｅ４８４Ｋ」が十二件だった。一日から十六日までの県衛生研究所の検査七十六件のうち今回の結果を含めて「Ｎ５０１Ｙ」と「Ｅ４８４Ｋ」は各三十五件となった。

　県衛生研究所には原則として県の各保健所と、中核市のうちいわき市保健所から検体が集まり、陽性が判明した場合、全ての検体の変異株検査を実施している。県は県内で変異株が流行しているとの見方を示し、一層の感染防止対策の徹底が必要だとしている。