相馬中村神社「修復協力を」 氏子総代がクラウドファンディング
二月に発生した福島県沖地震で参道の石灯籠が倒壊するなどした福島県相馬市の相馬中村神社の修復費用捻出のため、同神社氏子総代は今月から、クラウドファンディングで寄付を募る活動を始めた。目標額は千二百万円。同神社は七月に行われる「相馬野馬追」の総大将出陣の地でもあり、氏子総代長の立谷三郎さん(58)は「天災や疫病に負けず元の神社の姿を取り戻し、野馬追の伝統をつなぎたい」と協力を呼び掛けている。
寄付者には金額に応じ返礼品を贈る。出陣前に武者が必勝を期してたたき割る杯や、むちに付ける小旗など、野馬追ならではの入手が難しい品も用意。寄付者名入りの「肩証(かたしょう)」を贈るアイデアは、相馬中村藩主家第三十三代当主・相馬和胤(かずたね)氏の長男行胤(みちたね)氏が提案したという。十万円以上の寄付者は来年の野馬追に特別招待する。
同神社は二月の地震で大鳥居、境内の神楽殿、神輿(みこし)殿なども被災。被害額は約千二百万円に上るという。
寄付は野馬追開幕前日の七月二十三日まで募っている。クラウドファンディングのサイトのアドレスはhttps://camp-fire.jp/projects/view419358