古式ゆかしい舞を披露 国重要無形民俗文化財の稚児田楽 福島県いわき市の御宝殿熊野神社例祭

 

 福島県いわき市錦町の御宝殿熊野神社の例祭は1日、同神社などで行われた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、地域で「ざらっこ」と呼ばれている国指定重要無形民俗文化財の稚児田楽を縮小して実施した。

 錦小と錦中の児童生徒合わせて8人が浴衣と羽織を着用し、稚児の踊り手となった。宮司の下山田大膳さん方や神社の社殿前を巡り、ヒノキの細板を束ねた古典楽器「びんざさら」を鳴らして古式ゆかしい舞を披露した。

 神社境内には鉾(ほこ)に見立てた紅白の竹を掲げ、豊作と豊漁を祈願した。周囲には多くのちょうちんと風鈴が取り付けられ、風が吹くたびに涼やかな音色を響かせていた。

関連記事

ページ上部へ戻る