病床使用率30%下回る 福島県内6人感染、8日県発表分 新型コロナ
福島県は県内で六人の新型コロナウイルス感染が確認されたと八日、発表した。六人の陽性は七日までに判明した。七日現在の入院者は予定を含め百四十四人で、県が確保している病床四百九十六床に対する使用率は29・0%(前日比2・7ポイント減)となった。病床使用率が30%を下回るのは三月一日以来、九十八日ぶり。
県によると、新規感染者六人のうち五人の感染経路が分かっていない。県内の直近一週間(一日~七日)の感染者七十四人のうち感染経路不明は50・0%の三十七人。50%以上となるのは感染が急拡大した昨年十二月以降初めてで、政府の分科会が示すステージ3(感染急増)とステージ4(爆発的感染拡大)の指標「50%以上」に当たる。
一日から七日までに市町村別で最も多い三十一人の感染者が確認された郡山市では十九人(61・3%)の感染経路が不明。県は積極的な疫学調査で感染経路の把握に努めるとともに、三十日までの重点対策として全県民に基本的な感染防止対策の徹底などを呼び掛けている。
新規感染者六人にはクラスター(感染者集団)が発生したいわき市の高齢者施設の利用者一人が含まれている。同クラスターは計六人に広がった。
県内の感染者は累計四千六百六十二人となった。県発表の六人の内訳は次の通り。
▼二本松市・2人▼会津若松市・1人▼いわき市・1人▼大玉村・1人▼天栄村・1人