移住者用にシェアハウス 楢葉町 旧旅館改修、食事も

 福島県楢葉町は町内への移住・定住を促進するため町内の旧旅館を改修し、移住者が共同生活するシェアハウスを整備する。来春オープン予定で、移住希望者に低家賃の住まいを提供するとともに、入居者同士の交流を通して移住の不安を和らげる。 

 町の帰還率は六割超。産業団地への企業立地が進む一方、担い手不足が深刻化している。復興関連の作業員の増加などで住居の確保が難しい中、安くて気軽に入居できるシェアハウスの整備で移住環境を整える。 

 シェアハウスは町内下小塙にある旧柏屋旅館の土地建物を購入し整備する。七、八室を設け、入居者に朝晩の食事を提供する食堂も設ける。食堂は住民が食事や仕事をすることも可能で、入居者と住民が触れ合える場にする。一般社団法人ならはみらいと連携し、開所準備を進める。 

 町はシェアハウスとは別に、移住体験用に家具・家電付きのお試し住宅を設ける。移住者向けに町営住宅の改修、交流拠点の整備を進めるほか、新規就農を支援する。 

 支援メニューに移住・定住促進事業が加わった福島再生加速化交付金を活用する。九日に開会した町議会六月定例会に提出された二〇二一(令和三)年度一般会計補正予算案に整備費など二億七千万円を盛り込んだ。 

 町政策企画課移住・定住係の坂本裕係長は「移住者が町民とつながりを持ち、町に溶け込めるような環境を整えたい」と語った。 

 定例会の会期は十日までの二日間。松本幸英町長が四億八千四百五十万円の二〇二一年度一般会計補正予算など十議案を提出した。 

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