県産水素で最長航続距離に挑戦 燃料電池車が福島県いわき市を出発

 

 モータージャーナリスト国沢光宏さん(63)は、県産水素を活用し、燃料電池車(FCEV)の最長航続距離に挑戦する。28日、福島県いわき市のいわき鹿島水素ステーションを出発した。

 これまでの最長は、1003キロ。トヨタ自動車などで構成するチームがFCEV「MIRAI(ミライ)」を使い、フランスで今年5月に達成した。

 今回の挑戦は、1003キロの記録達成の情報を知った国沢さんが「日本で記録を更新したい」と企画した。トヨタ自動車と、同水素ステーションを運営する根本通商(いわき市)の協力を受けて実施する。国沢さんと、挑戦に賛同する国沢さんの知人ら計約10人が交代でドライバーを務める。いわき市から南下し、千葉県の房総半島を経由して東京方面へ向かう。

 国沢さんは「水素産業に熱心な地域でもある福島県の浜通りを出発地に選んだ。記録を塗り替えることで、福島の水素を全国にPRできればうれしい」と話した。

 同日、1番手のドライバーを任された国沢さんがミライの運転席に乗り込み、関係者に拍手で見送られながら出発した。

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