東京五輪23日開幕 福島県勢勝負の夏 陸上男子の山下潤選手

 

 陸上男子200メートルの山下潤選手(23)=ANA、福島高出身=は世界ランキングにより、初の五輪切符を勝ち取った。父訓史さん(58)=橘高教=、兄航平さん(26)=ANA、橘高出身=に続く出場で、決勝進出を見据える。

 高校時代は全国高校総体(インターハイ)で2年時に3位、3年時に2位。筑波大4年時の2019(令和元)年8月に自己記録を20秒40まで縮めた。同年の世界選手権は予選で敗退した。

 決勝進出には自己ベスト更新が最低限必要とみる。「みんなが自己最高で走るわけではない。自分のマックスの力を出せるかが鍵」。リレー種目に出場する可能性もある。「今後のアスリートとしてのキャリアに生きてくる」と、今の全てをぶつける覚悟だ。

 代表内定後、世界選手権を上回る祝福が届き、五輪は特別だと感じた。被災地出身として復興五輪での使命も自覚する。「県民の皆さんの応援は特別。結果で応えたい」。古里は常に心の中にある。

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