福島の応援に感謝 東京五輪自転車の新田選手が会見

 

 東京五輪の自転車トラック種目でスプリントとケイリンに出場した、福島県会津若松市出身の新田祐大選手(35)=日本競輪選手会、白河高出身=は9日、福島県いわき市のいわき平競輪場で会見し「福島の皆さんの応援が挑戦を後押ししてくれた」と感謝の言葉を述べた。

 活躍が期待された東京五輪では悲願のメダル獲得はかなわなかった。今後は競輪に専念することを示し「思い描いた結果にはならなかったが、五輪を目指す中で素晴らしい経験ができた。今後さまざまな形で生かしていきたい」と前を見据えた。

 福島県内関係者からも多くのねぎらいの言葉が寄せられた。高校時代、新田選手を指導した1964(昭和39)年東京五輪自転車タンデムスプリント日本代表の班目秀雄さん(77)からは「気持ちを切り替えて次のレースを頑張れ」と連絡を受けたという。

 10日にはいわき平競輪場で開かれるオールスター競輪に出場する。「五輪後初のレース。地元の期待に応えられるよう1着を目指して頑張りたい」と意気込んだ。

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