宇宙から帰還したセンダンの種 福島県双葉町に引き渡し 復興に活用

 

 国際宇宙ステーションに東日本大震災の被災地から集めた農産物の種などを打ち上げる復興事業「東北復興宇宙ミッション2021」に参加した福島県双葉町のセンダンの種が18日、町に引き渡された。

 事業の事務局長を務める一般財団法人ワンアース(茨城県)の長谷川洋一代表理事が双葉町役場いわき事務所を訪れ、帰還した種とフライト証明書を伊沢史朗町長に手渡した。伊沢町長は「宇宙から無事に帰還した貴重な種。来年春ごろの住民帰還に向かう町の復興のシンボルになるよう活用していきたい」と笑顔を見せた。

 東北復興宇宙ミッションは福島、岩手、宮城の被災3県の各市町村らで組織する実行委員会の主催。日本時間の6月4日に米国から打ち上げられ、37日間の宇宙滞在を経て7月10日に無事地球に帰った。

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