復興海浜緑地を2023年度に着工 福島県浪江町が請戸地区に整備 防災拠点や住民憩いの場に活用

 福島県浪江町は災害時対応機能を備え、平時にパークゴルフ場として活用できる公園「復興海浜緑地(多目的広場)」を町内沿岸部に整備する。整備候補地を東日本大震災の津波で被災した請戸地区に決めた。防災・減災のまちづくりを推進するとともに、住民の憩いの場としても活用する。今年度中に基本設計に入り、2023(令和5)年度に着工する。

 整備する復興海浜緑地は、国と県が整備している復興祈念公園の防災・減災機能を補完する。自衛隊の駐屯場所、緊急ヘリポートとしての活用が見込まれており、周辺自治体や他地方に災害派遣する際の双葉地方の救援・救護活動の拠点として位置付けられる。

 県地域防災計画で災害時の緊急物資受け入れ港となっている請戸漁港で荷揚げされる物資や陸送される資材の仮置き場としての役割も担う。

 候補地は、震災遺構の整備が進む請戸小北側の防災集団移転跡地の約5ヘクタール。大平山霊園まで約1・5キロ、復興祈念公園の見晴台まで約2キロの地点。鎮魂の場「先人の丘」の南側に当たる。平時はこうした施設と連携して回遊性を高め、地域の魅力を発信していく。

 震災前まで浪江町の沿岸部には、パークゴルフ場を備える「マリンパークなみえ」があり、住民の憩いの場となっていた。公園にパークゴルフ場や広場を整備し、避難先の町民や県内外から多くの人を呼び込み、健康増進の場や地域の憩いの場とする。

 町教委の担当者は「臨海部の防災拠点とするのと同時に、地域に根差した交流の場を目指す」と説明した。

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