アワビ稚貝9000個、福島県の相双地区海域に放流 いわきでは3万4000個

 

 相双地区の本県沖で24日、アワビ稚貝が放流された。相馬市と新地、浪江両町の海域計四カ所で稚貝9000個が放たれた。

 アワビ稚貝の育成・放流は、県栽培漁業協会が県の委託を受けて行っている。東日本大震災の影響で一時中断したが、2013(平成25)年度に再開した。今回放流したのは相馬市の県水産資源研究所と岩手県の施設でそれぞれ生育され、1年半ほどで約3センチに育った稚貝。放流後3~5年で、漁獲が認められる殻長9・5センチ超に成長する見通し。

 稚貝は県水産資源研究所で相馬双葉漁協の漁業者に引き渡され、相馬市と新地町の海域で放流された。このうち相馬市の松川浦漁港からは同組合相馬原釜地区の漁業者が4隻で出港し、漁港近くにある岩場の間に稚貝を放った。

 23日には、いわき市小名浜の下神白採鮑組合前で稚貝約3万4000個が、いわき市漁協に引き渡され、同市沿岸の10地区で放流された。

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