宇宙から帰還した復興横断幕 お披露目 福島県川俣町役場 9月2日まで展示

 

 東日本大震災発生から10年の節目に東北の現状を世界に発信する復興事業「東北復興宇宙ミッション2021」で、国際宇宙ステーション(ISS)から帰還した横断幕が26日、福島県川俣町役場でお披露目された。

 藤原一二町長は「横断幕が東北復興のシンボルとなることを願っている」とあいさつした。事業を主催した一般財団法人ワンアース(茨城県)の長谷川洋一代表理事が経緯などを紹介した。制作に携わった地元の福田小6年生10人が披露した。ワンアースの甚野源次郎顧問らが同席した。

 横断幕は2月20日にロケットで打ち上げられ、7月10日に地球に帰還した。町特産の川俣シルクで制作され、縦1・2メートル、横7メートル。福島、宮城、岩手3県の被災市町村が復興への思いなどを画像とともに記している。ISSでは滞在していた宇宙飛行士野口聡一さんが、横断幕の前で復興支援に対する感謝のメッセージを読み上げた。

 横断幕は27日から9月2日まで町役場で展示される。その後、事業に参加した各市町村を巡回する。

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