被災地の合祭殿完成 氏子と神社の絆つなぐ 福島・双葉
東日本大震災の津波被災から再建された福島県双葉町中野の八幡神社にある合祭殿(ごうさいでん)で14日、竣功奉告祭が行われた。震災と東京電力福島第一原発事故により再建や立ち入りが困難な神社を、遠く離れた場所から参拝するための礼拝施設として、氏子と神社の絆をつなぐ役割を担う。県神社庁によると、災害などで存続が困難な神社のために合祭殿を建設するのは全国初という。
関係者約40人が出席した。神事を執り行った後、県神社庁の丹治正博庁長(福島稲荷神社)が「合祭殿の建立は県内神社関係者の長年の悲願。今後、復興までの長い年月、神社と氏子をつなぐ絆を象徴する神社として末永く活用されるよう守り伝えていく」とあいさつした。
丹治庁長、県神社庁双葉支部の宇佐神正道支部長(木戸八幡神社)、八幡神社の高倉洋尚宮司がオオシマザクラを記念植樹した。関係者がクロマツやスダジイなどを植えた。 双葉町中野地区は2020(令和2)年3月に避難指示が解除された。八幡神社と合祭殿は東日本大震災・原子力災害伝承館の北側で、国と県が整備している復興祈念公園の敷地内にある。伊勢神宮の式年遷宮後の古材が提供され、住宅メーカーの創建・木の城たいせつが施工した。
八幡神社は8月に竣工祭が執り行われた。
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阪神淡路大震災で被災した兵庫県の野島八幡神社のおみこしがお披露目された。
伊弉諾(いざなぎ)神宮の本名孝至宮司の提案で、東日本大震災の被災地、いわき市のアクアマリンふくしまに寄贈された。今回、同館から八幡神社の再建と合祭殿建設に合わせておみこしが贈られた。