福島・富岡町産ワインのブドウを収穫 川内のワイナリーで醸造へ

 

 福島県富岡町の一般社団法人とみおかワインドメーヌは19日、町内の小浜圃場(ほじょう)で、今年初めてのワイン醸造用ブドウの収穫作業を行った。昨年の倍以上となる約700キロの収穫を見込んでいる。ブドウは川内村のかわうちワイナリーで醸造され、年明けにはワインが完成する見通し。

 会員ら約40人が参加した。会員らは太平洋から昇る朝日を浴びながら、はさみを使い丁寧に白ワイン用品種のソーヴィニヨン・ブランを摘み取った。

 19日は約120キロを収穫した。傷のある実を取り除く選果をした後、かわうちワイナリーに運び、醸造に入った。今月下旬には同圃場で白ワイン用品種のシャルドネを収穫する。

 同法人は2016(平成28)年春から町内でブドウ栽培を始め、昨年1月に初のワインが完成した。来年完成するワインは一般販売も予定している。

 遠藤秀文会長は「長雨の影響がないか心配だったが、病気もほとんどなく順調に生育している。来年はJR富岡駅東側の圃場で初めてブドウが実るので、さらに多くの収穫が見込めるはず」と期待を込めた。

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