災害時、ドローンで迅速に状況把握へ 福島県南相馬市と5社が飛行試験
福島県南相馬市と市内の小型無人機(ドローン)関連企業5社は、大規模災害発生時に被害状況を迅速に把握するための体制構築に向けたドローンの飛行試験を始めた。28日は市内小高区の旧鳩原小周辺で実施し、報道関係者に公開した。
試験は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募型事業の一環。試験では2機を高度30メートルと50メートルに分けて同時に飛ばし、森林や農地の画像と映像を撮影した。NEDOの運航管理システムを使い、航路を確かめた。固定翼型ドローン開発「テラ・ラボ」が撮影したデータを補正した。今後、同社が3次元(3D)データに加工する。
海上や沿岸、平野、山間部など市内4カ所で11月末まで実施する。年内に報告書をNEDOに提出する。県と福島ロボットテストフィールド、南相馬ロボット産業協議会が協力している。
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