農業再生へ葛尾ライスセンター完成 現地で引き渡し式

 
 福島県葛尾村が東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの農業再生に向け、村内葛尾字北平に整備を進めてきた葛尾ライスセンターが完成した。3日、現地で施設と農業用機械の引き渡し式が行われた。施設を拠点に農業再開と生産基盤の充実強化を図る。

 整備したのは米乾燥調製施設1棟、耕起から種まき、収穫、乾燥調製までの高性能農業機械15台、農機具格納庫2棟。事業費は約2億円で福島再生加速化交付金を活用した。

 隣接地にはコメの苗を育てる水稲育苗施設を整備している。村内の水稲作付面積は震災前の約130ヘクタールに対し、今年は約50ヘクタールとなっている。

 式には関係者約30人が出席した。篠木弘村長が施設を管理運営する葛尾集落営農組合の菅野正一組合長にかぎを引き渡した。篠木村長、菅野組合長があいさつした。出席者はセンターの設備と農業機械について説明を受けた。

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