震災10年で福島県最大級の大鳥居建設へ 楢葉の北田天満宮

 
 福島県楢葉町北田にある北田天満宮に県内最大級となる高さ17・2メートルの大鳥居が建設される。氏子総代が東日本大震災からの復興の進展を願い建設を決めた。関係者は町のシンボルとして地域の活性化につながってほしいと期待している。

 大鳥居は北田天満宮の参道入り口近くに建設し、車道と参道をまたぐように建てる。朱塗りの木製で、柱と柱の間は約16メートルあり、上の横木の長さは約22メートルになる。柱は鉄筋で補強する。

 氏子総代が震災から10年の節目に合わせて企画した。総事業費は約6千万円で、今月20日に着工し、来年春に完成する予定。

 北田天満宮は学問の神様・菅原道真を祭っており、毎年1月25日には例大祭「初天神」が開かれている。町外から多くの人が訪れる天神岬スポーツ公園に近く、大鳥居は観光の振興にもつながると期待されている。

 大鳥居の建設場所は丘の上にあり、町内の広い範囲から見渡せるという。氏子総代総理の山内忠良さん(84)は「新型コロナウイルスの早期収束への願いも込めた。帰還した町民に心の安らぎを感じてもらえるとうれしい」と話している。

]]>

関連記事

ページ上部へ戻る