教育旅行の学校数、過去最少 福島県内への昨年度来訪

 
 2020(令和2)年度に福島県内で教育旅行を行った学校数は1823校で、延べ宿泊者数は9万9361人となった。新型コロナウイルス感染拡大のため、2002(平成14)年度の調査開始以来、これまで最少だった東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が発生した2011年度を下回り、過去最少を更新した。

 福島県が25日、教育旅行入り込み調査の結果を発表した。入り込み数の推移は【グラフ】の通り。

 2020年度に新型コロナを理由に福島県内での教育旅行を中止した学校数は2684校、宿泊者数は延べ33万7581人に上った。前年度の2019年度に新型コロナの影響で福島県内の教育旅行を取りやめた学校数406校の約7倍、宿泊者数延べ2万9千893人の約11倍に膨らんだ。首都圏の緊急事態宣言などを受け、本県での教育旅行を断念した近隣県の学校では各県内での旅行に切り替えた事例があったという。

 福島県は旅行業者や学校関係者を対象にしたオンラインによるモニターツアーなどを通し、本県の現状を知る「ホープツーリズム」の有効性を発信。バス代やスキー旅行などの助成事業を推進し、教育旅行の回復を目指す。

 調査は福島県内562の民間・公営施設を対象に行い、86・3%に当たる485施設から回答を得た。修学旅行やスポーツ・文化合宿などで県内に宿泊した小学生~大学生の延べ宿泊者数を集計した。

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